道路トンネルのマニュアル - 世界道路協会
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3.1. 道路利用者

図3.1-1 :トンネルに接近しつつある道路利用者

図3.1-1 :トンネルに接近しつつある道路利用者

レポート2008R17”道路利用者に関する人為的な要因と道路トンネルの安全”では、以下のことを強調している。

  • 人が意志決定するプロセスを説明するモデル。これらのモデルは、トンネル専門家に対して人の挙動に関する洞察力を与えるための簡潔な理論的背景を提供しようとするものである。:  レポート2008R17の第1章”人の行動に関する一般概念”
  • 平常時および非常時の両者におけるトンネル利用者の行動を観察すること、およびこの行動に影響を与える人為的要因について一般論として議論すること :  レポート2008R17の第2章”平常時の道路トンネル内での人の行動”、およびレポート2008R17の第3章”非常時の道路トンネル内での人の行動”
  • EU指令が要求している最小限の対策の記述に従った安全施設の目的 : これらの対策を最終的な追加の措置とするためには、心理学な研究や他の事例に照らして検証する。レポート2008R17の第4章”平常時の道路トンネルの安全を改善するために勧告される追加措置”およびレポート2008R17の第5章”道路トンネルで危機的な交通状況となるのを防ぐために勧告される追加措置”
  • 人が意志決定をするプロセスを説明するモデル : これはトンネルとトンネル利用者の間の相互作用として興味がある課題である : レポート2008R17の第6章”ITSとトンネル安全についての将来の開発”

これらの調査を行なうに当たって、調査を担当したワーキンググループのメンバーは、しばしば次の質問:

「トンネルが道路利用者に順応するべきか、それとも、道路利用者がトンネルに順応するべきか?」

に答えなければならなかった。明らかに両者ともに考慮すべきものであり、既存の勧告を全体として適切なものとするために、ワーキンググループは、運転者の教育と運転者に対する情報提供の課題について調査することを決定した。

予定している報告書「道路トンネルの運転者の教育および情報提供に関する勧告」の中では、次の視点が強調されることになる。この報告書のゴールは、教育と情報に関連して行動すべきあらゆる担当者(国の組織・機関、道路所有者、オペレーターおよび通信の分野のコンサルタント)に対する勧告を作成することである。本報告書の第1章では、トンネルについての知識をほとんど持っていないと考えられる読者を対象とした一般的な情報を提供する。第2章では、あらゆる読者にとって有効な勧告および/または指示を取り扱う。第3章と第4章では、組織・機関および特定の道路保有者への注意のための勧告を提案する。


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