道路トンネルのマニュアル

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8.1. 電力供給

トンネル設備やシステムの稼動には電力が必要である。従って、トンネルに電力を供給するための装置が設置されている必要がある。この装置は以下の2つの項目が必須用件となる。

  • すべての機器が動作できるように、安全かつ十分な電力を供給
  • すべての運用状況下(通常、緊急)にてニーズを満たす

トンネルに供給するのに必要な電力は、トンネル内に設置されている機器の数量や機能と密接に関係している。必要とされる電力(kWh)の量に応じて、電源は低圧または高圧で供給されることとなる。

それぞれの国は、トンネルと電力配電網の構造により、独自の規制要件を満たす必要がある。従って、保持する基本概念は、類似した特徴を持つトンネルであっても、大幅に異なる可能性がある。しかしながら、一致する基本思想について以下に示す。

  • 予備電源(二重供給、ディーゼル発電機、等)の存在、
  • 電力が完全に停止するのを救済する設備の設置。当該システム(無停電電源装置(UPS)、ディーゼル発電機・・・)が、決められた時間のあいだ、安全確保に不可欠な機器へ電力を供給する。
Reference sources

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