Road Tunnels Manual

You are here

6.2. トンネルの理論および実用交通容量

道路断面の理論交通容量(基本交通容量)は、時間あたりに通過しうる乗用車の最大台数によって定義される。 それは、15分間の乗用車の測定最大台数に、ピーク時間係数を乗じて求められる。この値は、絶対的な最大値ではなく、むしろ合理的な再現性を有する値である。 このように求められた交通容量は、車線の数と幅、側方余裕および縦断勾配だけに依存する。通行車両の全てが乗用車で、運転手は一般的ドライバーの場合、交通容量は明らかに最大となり、理論交通容量は大型車混入率に依存しない。何も制限がなければ、この理論交通容量は、約2,200台/時/車線(v /h /l)となる。 詳細については、レポート05.11.Bの第4章"道路と道路トンネルの幾何構造に関係する交通容量と速度"レポート05.12.B.の第3章"交通の速度と密度"を参照。

ある断面の実用交通容量は、前述の制限のない理論交通容量(2,200 v /h /l)より算出される。 制限係数は、道路の実際の特性に基づいて適用され、これらの主な係数は以下のとおりとなる。

  • Fw : 車線幅係数 : 車線幅と側方余裕に応じて交通容量を低減する係数。 車線幅3.60メートル以上の場合、実用交通容量は変化しないと考えられる。
  • Fhv : 大型車係数 : 大型車混入率、道路やランプ部のスロープの勾配や長さに応じて理論交通容量を調整する係数。
  • Fc : 支配的なドライバーの特性に起因する補正係数。 この係数は、ドライバーがそのルートをよく使っているかどうか、交通特性が平日かどうかに基づいて交通容量を調整する。

一方通行道路の実用的交通容量 Cp は、以下のように計算される。

Cp = 2200 . N . Fw . Fhv . Fc   Nは車線数

これらの係数は、レポート05.11.Bの第4章"道路と道路のトンネルの幾何構造に関係する交通容量と速度"レポート05.12B.の第3章"交通の速度と密度"に掲載されている数式と表に従って計算し、適応させることができる。

詳細については、米国TRBによって発行されたHCM(ハイウェイキャパシティマニュアル)で見ることができる。

Reference sources

No reference sources found.