Manual de túneles de carretera

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4.7 運用や事故からのフィードバック

異常事象、事故に関してのデータ収集や分析は、運用基準の評価とトンネル内のリスク評価において必要不可欠である。データ収集と分析は、トンネル内の安全性を継続的に向上させる点からもとても重要である。収集されたデータは、特に事象が発生するためのきっかけの頻度の評価を可能とする。また、収集されたデータを用いて、事象の結末、安全対策および設備の効果をフィードバックさせることが可能となる。さらに収集されたデータによってトンネル利用者の実際の行動に関する追加情報を得ることができる。

異常事象や事故に関するデータ収集や分析により、下記の二つの目的の達成を可能にする。

  • 地方レベル(すなわち、個々の単独のトンネルのレベル)において、データはトンネル所有者が向上策の定義や評価を決めるための重要な基盤を形成する。また、データは特定の道路ネットワークにおける安全性を全体的に向上させるための意思決定を助ける。
  • 国内または国際レベルにおいては、データは当局がトンネルの安全性に関連した一般的な政策を作成し、改良することを可能にするような参照フレームワークに対して鍵となる基盤を形成する。特に、データは利用者の生命を危険にさらす致命的な事故の規模(頻度と深刻さに関して)を定量化することを可能とする。また、データは安全装置の有効性を評価することや、ある場合には、あるトンネルの安全性のレベルを国内、または国際的な安全性のデータと比較することを可能とする。

最後に、データは計画段階または適切なデータベースがまだない運用中のトンネルに関係するリスク分析に役立つ情報(トンネルの種類に応じた国内統計)を提供する。

運用、特に異常事象や事故発生時、から得られた教訓は分析されなければならない。実際、もし分析結果から、欠陥が明らかになった場合、戦略あるいは運用の指示を改善することにより介入できる機会が得られる。

技術レポート2009R08「トンネルの安全な管理のための道具」では、第3章“トンネル内事故に関するデータの収集と分析”の中で事象や事故から得たデータを分析するための条件について詳しく定義している。

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