道路トンネルのマニュアル

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2.2. 安全性の要素と統合的なアプローチ

安全はすべての安全策を単に導入することではなく、予想されるリスク要因と安全策の調和により結果として確保されるものである。

国際的な基準、推奨やガイドラインの改善や制定伴い、トンネルの安全に関するあらゆる局面が考慮されたフレームワークが必要である。例えば、このようなフレームワークは以下のような主な要素を含んでいる。

  • 安全レベルの基準(規制&提言)
  • インフラと運用方法
  • 社会経済的および費用対効果の基準
  • 安全性評価手法(安全性分析と評価)
  • 道路トンネルの使用
  • トンネル計画~管理段階(企画、設計、建設、試験調整、運用、改良、アップグレード)
  • 管理経験
  • トンネルのシステム条件

これらの安全に関する要素はレポート2007R07の第5章“統合的アプローチを構成する要素”で説明されている。

 図 2.2.1:統合的アプローチ

統合的なアプローチは、新設トンネルの計画、設計、建設、管理段階や既設トンネルの改良段階のそれぞれの断面で、要求される安全水準を満たすためのフレームワークである。これは、右の安全手順に従った安全計画により実行されるべきである。

反対側の図は、新設もしくは既設トンネルの安全のための上記にリスト化した要素(レポート2007R07の第6章“結論”の図)からなる統合的アプローチの概略図を示している。

Reference sources

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