道路トンネルのマニュアル

現在地

8.2. 監視制御およびデータ収集システム(SCADA)

道路トンネルにおいて、道路利用者のための安全設備は非常に重要な役割を担っている。従って、オペレーターは設備の状態(正常、または、異常)、動作状態(自動、手動または停止)を決定するため継続してそれらの機器を監視する必要がある。

多くの機器は、センサーによりサーボ制御(自動制御)され、あらかじめ設定された閾値に応じて(照明、換気などが)自動的に動作する。その他については、運用条件により、動作もしくは非動作となる。このため、シグナル、可変情報、遮断機、換気、照明、ポンプなどが遠隔操作可能であれば、オペレーターにとって非常に便利である。

設備は装置ごとに異なって操作 (連続的、不定期、非常に稀な状況) されるため、オペレーターにとって、個々の装置の運転間隔(時間が使われる)の情報を持つことが必要である。

監視、制御コマンドおよびデータ保存の機能は、しばしばシングルシステムにより行われる:SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition system:管制制御およびデータ収集システム)。

いくつかのSCADAシステムは世界的に利用可能であり、継続して機能改善が行われている。道路トンネルに適用されているシステムの特徴としては、たとえ同じオペレーターが所掌しているトンネルであっても、トンネルにより完全に同一というものは稀である。例えそうであっても、下記に示す構成は、一定の標準として広く普及している。

  • ループ構成のネットワークによる情報収集
  • 現場設置の制御装置高度化
  • ネットワークの冗長化:収集、伝送および監視
  • 信頼性向上のためのシステム冗長性
Reference sources

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