道路トンネルのマニュアル

現在地

4.5 運用コスト

トンネル内の1キロメートルは、トンネル坑外の同じ1キロメートルよりコストがかることが経験によってわかっている。地下構造物の場合、通常の運用条件下における安全な運用の確保、あるいは異常事象、事故や火災といった緊急事態におけるトンネル使用者の保護と避難、救助隊の介入を可能にするために配備された、いくつものシステムや設備が設置されている。これらの手段は、相当な投資コストになるだけではなく、特に運用と維持管理に高いコストがかかる。従って、管理者の役割は、抑制された費用の中で運用の継続性と安全性を保証することにある。

全ての場合において、トンネルの設計と建設の質のレベルが低い場合には、トンネル運用に関する高い基準であっても、運用コストの最適化を許してはいけない。このため、問題は運用段階で明らかになる前に解決法を見つけておく必要があり、運用コストはプロジェクトの様々な段階と施工過程においてもっとも考慮される必要がある。

運用は、想定している設備の寿命が減少しないように、適切なレベルで計画されなければならない。トンネル内の設備の寿命は、トンネル内は腐食性の環境にあるため、通常、他の環境より短い。

技術レポート05.06.Bの“道路トンネル:運用コストの削減”で運用コスト、特に運用コストの削減について述べている。

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